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4日目
たぶん、風呂も入らず寝ており、朝に起こされて食事したのだと思う。
ABONGの部屋
ここから、2〜3日について、特に気分が悪いとか、変な感じはないが、思い出そうとしても記憶が薄い感じだ。
持ち物の確認をしたところ、現金13万円くらいとデジカメ等がなくなっていることに気づいた。
現金は、4箇所に分けていたが、何かあった場合に渡す小額のペソと、なぜか財布に中の万札は抜かれていたが、千円札が4枚残っていた。
今までこんな被害にあったことはないが、海外旅行保険に加入しているので安心だ。(このときはそう思っていた。)
午前中に、「ABONG」でお世話になっている人たちに、警察とメディカルチェックに連れて行ってもらった。
お金があまりないので、木曜日の夜行バスでマニラに戻り、金曜日に日本大使館に行くよう進められた。「ABONG」では、食事や宿泊すべて無料でお世話になっているのでものすごく助かった。
あとは、「ABONG」で食事や、パソコンでYou Tubeを見たりしてすごした。
夕方、警察にポリスレポートをもらいに行くと、たまたま来ていたのか、TV局の取材にあった。「睡眠薬強盗に会い、マニラからバギオに来た記憶のない日本人」見たいな感じか?英語で何かしゃべったが、映像だけ撮れればいいみたいな感じだった。これも、しゃべった内容はあまり記憶がない。
明日の、PM5:00にテレビニュースで放送されるようだ。
5日目
「ABONG」で食事しながら、「今日は何曜日?」と尋ねると、「水曜日よ」と答えられた。このときに、やっと自分が5時間ではなく29時間、記憶がないことに気づいた。
財布の中をもう一度よく見ると、自分の記憶にないものが2つ出てきた。
@アンヘルスのホテル「タイガーホテル」の領収書
ホテルの領収書を見て、「ABONG」の人がホテルへ電話をしてくれた。それによると、「1人で来て、夜の12時頃から1時間くらいで、すぐに出て行った」とのことであった。
Aオロンガポ発 バギオ行きのバスチケット
バスのチケットは、オロンガポからバギオのチケットであるが、途中のどこから乗車したか、わからないみたいだ。
午後から、メディカルチェックの結果をもらいに行ったが、すべて「XXX」であり、問題なかった。
その帰り、念のためにSMスーパーマーケットでクレジットカードが利用できるか、小さなお菓子を購入してみた。すると、無事に購入することができた。現金はなくなったが、クレジットカードが使えるので安心した。(帰国後、被害がありショックを受けるが・・・)
現金があまりなく、不安であったため、国際電話で保険会社へ電話することにした。「睡眠薬強盗にやられて、現金とデジカメ等がなくなったから何とかしてほしい」と言うと、「現金は携行品の対象外であり、補償できない」と言われた。
あとで書類を確認すると、確かに現金は対象外であると記入されていた。
PM6:00頃に「ABONG」に戻ったが、子供たちが携帯電話に動画をダウンロードしており、興奮気味に見せてくれた。それは昨日、警察でインタビューされたニュースの映像だった。あまり何も考えずに、インタビューを受けてしまったが、こんな映像がYou
Tubeにでもアップロードされたら、世界中で笑われそうだ。
6日目
お金があまりないので、バギオの町を散歩していると、シシカバブーの屋台があった。バングラディッシュ人がやっており、「フィリピンに来て5年目だ」と言っていた。睡眠薬強盗の話をすると、「お金はいらないから食べていけ」、と言われ、ご馳走になった。
彼は、「また、いいことあるよ。神様がいるから」と言った。シシカバブーを食べ、アドレス交換をして別れた。
シシカバブーの屋台
夕方、「ABONG」にパトカーがやって来た。僕がバギオから帰らないことを不思議に思っているようだ。今日の夜行バスでマニラに戻ることを説明すると、笑顔で去っていった。
PM7:00頃から夕食を食べ、みんなでスーパーに行った。週に1回くらい、まとめ買いをするそうだ。スーパーから帰ると、もうみんな眠たそうだ。いつも、PM9:00頃には寝ているのだと思う。
今日は、僕が夜行バスでマニラへ出発するが、「マニラ行きのバスはAM1:00発であるため、AM12:00頃にタクシーに乗れば大丈夫。」ということで、部屋で休むことにした。
部屋へ戻り、日本大使館に行って説明することを、自分でも思い出しながらメモを取って、時間を過ごした。
PM11:00頃に部屋のドアがノックされた。いつもはみんな寝ている時間なのに、僕のためにみんな起きてきてくれた。
僕にだけ、コーヒーとアップルパイを用意していてくれた。食べながら、お世話になったお礼を言い、日本に戻ったら何か送るので、何がいいか尋ねた。
「何でもいいけど、日本のカレーとカップヌードルがおいしいわ。お菓子では、柿の種、チョコレートがいいわ。それと、ごぼうの種がほしい。ごぼうがおいしくて、庭で育てたいの。」
PM11:45頃、タクシーを拾えるところまで、みんなで送ってくれた。バギオでは、本当にみんなに優しくされたと思う。
ここまで、ほとんどお金を使わずに過ごしてきたが、マニラではそうはいかない。4,000円くらいしか持ってないので不安である。
バスのりばに到着し、少し待っていると乗車予定のAM1:00発マニラ行きのバスが到着した。そのバスに乗車し、チケットに記載された座席に座った。
すぐに出発したが、フィリピンのバスはエアコンが異常に効き過ぎ、寒かったので、持っていたフリースをすぐに着た。
周りには、韓国人のグループ7人くらいが乗っていたが、騒がしくてなかなか眠ることができなかった。
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