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バナウェ行きのチケットが取れ、PM10:00まで時間があるので、サン・オウガスチン教会に行くことにした。
「地球の歩き方」によれば、サン・オウガスチン教会はAM8:00〜PM12:00、PM1:00〜PM5:00まで開いてるとなっている。そこへ行く途中で、3人に出会ってしまった。
英語で話しかけてきた。
女1 「どこにいくの?」
僕 「サン・オウガスチン教会に行くんだよ。」
女1 「あの教会は、PM4:30まで閉まってるよ。他に教会があるから一緒に行こうよ。」
「私たちはイロイロ(フィリピンの地名)から旅行に来たの。私は34才で、小学校の先生をしてるの。こっちの男性は英語学校の先生をしてるのよ。それと、こっちの女性はデザイナーをしているのよ。」
確かに、見た感じは良心的で、まったく怪しくなく、先生とデザイナーだなぁと思った。男性、女性ともに60才くらいかなぁと思った。(男1、女2とする)
女1 「そのあと、どこに行くの?」
僕 「夜行バスで、バナウェに行くんだ」
女1 「じゃー私たちと一緒じゃない。私たちもPM10:00のオハヤミバスでバナウェに行くのよ。」
バスの名前も時間も言ってないのに、同じバスと言ってきた。怖いマニラで1人でいるより、人の良さそうな、この3人と一緒に行動したほうがいいかもと思い、4人でジプニーに乗った。
ジプニーは、バスのチケットを買った帰りに乗ろうと思ったが、行き先がよくわからず、乗れなかったので、このときが初乗車であった。
教会付近に着いたとき、ジプニーから下車するのだが、女2が全ての料金を支払い、僕はお金を払わなかった。「さすが、学校の先生とデザイナーは金持ち」と思ってしまった。
どこの教会かわからないが、この教会に行きました。
教会を見た後、チャイナタウンへ行こうと言われ、タクシーに乗ってチャイナタウンへ行った。タクシーを降りて、歩道橋みたいなのを渡っていると、男1が「シャッターチャンス」と言って、写真を撮るように言ってきた。その後も、写真を撮りながら歩いた。
女1 「私たち朝から何も食べてなくて、お腹がすいたから食事に行きたいわ。」
僕 「僕はお腹がすいていないから、ビールだけでいいよ。」
その後、チキンの店に入った。奥の階段を上り、2回の外の見える席に着いた。女1が1階へ降りて、チキン1つとサンミゲルビール4本を買って戻ってきた。
男1 「僕たちはイロイロから1週間の旅行にきている。バナウェ、ボントク、ビガン、ラオアグ、マニラに戻って、イロイロへ帰るんだ。」
女1 「バナウェには見晴らしのいいホテルがあるの。私たちそこに泊まるのよ。私たちは3人で1部屋、あなたは1人で1部屋で泊まればいいじゃない?」
そんな話をしながら、ビールの追加を買い、7〜8本を僕と女1で飲んだ。男1と女2は瓶に入ったお茶のようなものを飲んでいた。ビールを飲みながらしゃべっていると、女2が僕の口にチキンを入れてくる。
お腹がすいていると言っていたが、購入したものはビール7〜8本、お茶2本、チキン1皿だ。(今思えば)
男1 「バナウェ行きのバスはPM10:00だから、今からアンヘルスへ行って遊んで、アンヘルスからそのバスに乗ろうよ」 (後で聞いた話だが、バナウェ行きの夜行バスはアンヘルスを通らないようだ。)
女1,女2 「いい考えだわ」
男1 「よし。アンヘルスへ行こう」
それから、チキンの店を出てタクシーに乗った。
乗り合いタクシーみたいで、後部座席に2人くらい乗っていたと思う。運転手の後ろに女1、その右側に僕、その右側に男1、男1の後部座席に女2が座った。
乗車してすぐ、女2が飴の包み紙のようなものを開けて、後部座席から僕の口へ何かを入れてきた。「あっ、飴じゃない!!」と思った。わらを口に入れられたような感じがあり、瞬間に意識がなくなってしまった。今思えば、ビールやチキンにも薬が塗られていたんだと思う。
ここからまったく、記憶がない。(5月13日PM3:00ごろ マニラ チャイナタウン周辺)
次に記憶が戻ったのは、マニラから250km離れたバギオという町のバスのりばだった。PM8:00くらいだと思うが、僕が「バナウェに行くんだ!!」と叫びながら暴れてしまい、警察官に囲まれていたようだ。そこへ警察から依頼され、バギオに住む日本人男性「田中さん」が僕のところに来て「バナウェに行こうと思えば行けるけど、バギオなら日本人を保護する施設があるからそこへ行ったらどうだ」と言って、バギオに留まることとなった。
ただ、僕の中でこのあたりの記憶は、音のみであり、映像としてはまったく残っていない。また、5月13日PM3:00ごろ〜PM8:00ごろの5時間程度の記憶がないと思っていたが、実は5月14日のPM8:00まで29時間の記憶がないことがあとでわかった。
その後、どうやって行ったか覚えていないが、「ABONG」という施設で、お世話になった。
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